みなさんは、さつまいもを柔らかくするとき、どんな加熱方法を使っていますか?
オーブンや蒸し器、電子レンジなど加熱方法はいくつかあります。
しかし、いざ試そうとすると「結局どれが一番いいの?」と迷ってしまいませんか?
そこで今回は、私がおすすめするさつまいもの甘みを最大限引き出す加熱方法をご紹介します。
さらにいろいろな加熱方法のメリットデメリットや用途別の加熱方法のなども解説し、さらに今回は実際にスイートポテトを作りたいと思います。
ぜひ、最後までご覧ください!!
☆記事の信頼性
この記事を書いている私は10代から調理の職に就き、現在も現役で働いています。
約20年、今まで経験してきた事をお伝えします。
☆この記事を見ていただいたあなたへ
本記事は「さつまいもの加熱方法はどれが一番いいの?」と悩んでいる方に向けて書いています。
この記事を読むことでさつまいもの甘みを最大限引き出す加熱方法、いろいろな加熱方法のメリットデメリットや用途別の加熱方法などが分かります。
それでは早速見ていきましょう!!
おすすめ加熱方法
結論。
さつまいもの甘さを最大限引き出したいのならオーブンを使うべし!!
オーブンでの加熱は低温でじっくり行うため時間がかかり、他の方法より電気代も高くなるという欠点があります。
しかし、その欠点を忘れてしまうほどの圧倒的な甘さとねっとりとした食感が楽しめるのがポイントです。
最高の焼き芋やさつまいもの自然な甘さを引き出したスイーツを作るなら、オーブンが一番の方法だと私は思います。
次の項ではそのやり方を紹介します。
時間はかかりますが、オーブンに入れておくだけなので手間はほとんどありません。
オーブンでの加熱のやり方
1.さつまいもを丁寧に洗います。※1
2.さつまいもの両端を切り、さつまいもが浸かるくらいの塩水につけます。※2※3
3.表面の水分をキッチンペーパーで丁寧に拭き取り、さつまいもをアルミホイルで隙間なく包みます。
4.オーブンの鉄板にさつまいもが重ならないように並べます。
5.予熱はせず160℃の温度で60分加熱します。※4
6.60分加熱したらそのままオーブン内で30分置き、その後また160℃で60分加熱して完成。※5
蜜が溢れ出していて、見た目から甘さが伝わってきますね!!

※1 さつまいもはたわしなどで擦ると傷が付くため、柔らかいスポンジなどで丁寧に洗う。
※2 塩は水1ℓに対し大さじ2ほど。
※3 浸ける時間は最低30分。できれば一晩。
※4 予熱は絶対にしないこと。温度がゆっくり上がるときにでんぷんが甘みに変わります。
※5 太めのさつまいもは竹串などで中まで火が通っているか確認しましょう。まだ固ければ、10分ずつ追加で加熱してくださいね。
塩水に浸ける効果
「さつまいもを塩水に浸けるのは、なぜだろう?」と思いませんでしたか?
その理由は主に4つです。
- 甘みを引き立てる スイカに塩をかけるのと同じ原理でさつまいもの甘みを際立てます。
- 食感をトロトロにする 塩の浸透圧の効果でさつまいもの細胞壁がほどよく軟化する。
- アクを抜く さつまいも特有の苦みや渋みが消える。
- パサつきを防いでしっとりさせる 塩水がさつまいもの水分を適度に保持する。
二度焼きする効果
今回、ご紹介したやり方は焼く→蒸らす→焼くと二度焼きをしています。
その理由もお伝えしますね。
・最初の焼き
最初の60分間でさつまいも全体の温度を一番甘くなる温度帯(65℃~75℃)にじっくりとどまらせ、甘みのベースを大量に作る。
・蒸らす
熱の対流が落ち着き、一回目の加熱で生まれた糖分入りの水分がさつまいもの細胞の隅々まで行き渡って芯まで浸透し、全体が均一に柔らかくしっとりとした質感に変化する。
・最後の焼き
再び加熱して余分な水分を飛ばすことで、さつまいもの内部にたまっていた糖分の濃度が劇的に上がり、粘り気のある濃厚な「蜜」へと変化する。
その他の加熱方法
本記事ではオーブンで加熱することをおすすめしました。
しかし加熱方法はそれ以外にもあります。
- 電子レンジ
- 蒸し器
- 炊飯器
- 茹でる
などですね。
オーブンは甘みを引き出すには最適解ですが、場面や用途によっては別のやり方が良い時もあります。
それらも詳しく解説しますね。
電子レンジ
メリット
- 圧倒的時短 5分ほどで完了する。
- 手軽で洗い物が少ない 水で濡らしてラップで包むだけ。
- おかず調理に最適 下茹で代わりに使うなら最も効率的。
- 電気代が安い 短時間の稼働で済むため。
デメリット
- パサつきやすい 急激な加熱で水分が外に逃げてしまう。
- 甘みが引き出せない 甘みを引き出す温度帯を一瞬で通りすぎるため。
- 加熱ムラが起きる さつまいもの太さによって火の通り加減にばらつきが出る。
蒸し器
メリット
- 上品な甘みが引き出せる 100℃未満の安定した低温の湯気でじっくり熱を通すため。
- パサつかずしっとり 常に水分を補給しながら加熱するので、さつまいもから水分が逃げない。
- お菓子作りのベースに最適 水っぽくならず適度な水分量をキープできるため。
- 栄養が逃げにくい 茹でる場合と違って栄養素が溶け出しにくい。
デメリット
- 準備や片付けが面倒 道具を出したり洗ったりが手間。
- 時間がかかる 電子レンジとは違い、芯まで火を通すのにある程度の時間がかかる。
- 香ばしさはつかない 水分で蒸しあげるので、オーブンのような香ばしさはない。
- 「ねっとり」にはなりにくい 水分がしっかり残るので、「ほくほく感やしっとり感」が強い。
炊飯器
メリット
- 完全放置できる 火加減などが不要でスイッチ一つでOK
- 芯までとろとろになる 密閉性と高い圧力がかかるため。
- オーブン並みのねっとり感 じっくり時間をかけて加熱されるため。
- 離乳食に便利 水分をたっぷり含んで皮も簡単に向けるため。
デメリット
- 焼き目はつかない 水を入れて加熱する方法なので。
- お菓子作りには水っぽすぎる さつまいもが水分を多く吸いすぎてしまうため。
- ご飯を同時に炊けない 当然ですが・・・
茹でる
メリット
- 大量調理に向く 大きな鍋を使えば一度にたくさん加熱できる。
- おかずに最適 煮汁ごと使うのであれば、さつまいもから出た旨味や栄養を余すことなく使える。
- アクが抜ける たっぷりのお湯で茹でることで、苦みや渋みが最も綺麗に抜ける。
デメリット
- 甘みが引き出せない 甘みを引き出す温度帯を一気に通りすぎるため。
- 水っぽくなりやすい さつまいもがお湯の水分を直接吸いすぎてしまうため。
- 栄養が外に逃げてしまう 水溶性の栄養素が茹で汁に溶け出る。(茹で汁を使うのなら問題なし)
それぞれの使い分け
時短重視→電子レンジ
手軽さ、しっとり重視→炊飯器
本来の旨味重視→蒸し器
甘み、ねっとり重視→オーブン
料理のベース用→茹でる
といった具合に場面や用途によって最適解は異なります。
ご自分の状況に合わせて使い分けてみてくださいね。
最後に
今回は、さつまいもの甘みを最大限に引き出す加熱方法や、いろいろな加熱方法のメリットデメリット、用途に合わせた加熱の仕方についてご紹介しました。
甘みを最大限引き出すならオーブンがおすすめとお伝えしましたが、欠点もあります。
その他の加熱方法にもメリットデメリットがあります。
最適解はそれぞれの場面で使い分けることですね。
ぜひ、本記事を参考にそれぞれの場面に合った加熱方法をお試しください!!
今回、私が実際に作ったスイートポテトです。
甘みを最大限に引き出したかったので加熱方法はオーブンにしました。
バットに生地を浅く広げて流し込み、薄いケーキのようにしてみました。
さつまいもの甘みが強く、家族も大満足でした♪

おまけとして作り方もご紹介しますね。
スイートポテトの作り方
材料
- さつまいも 200g (濾した状態)
- 無塩バター 20g
- 三温糖 20g (なければ上白糖でも可。ただしさつまいもと三温糖は相性がいい)
- 牛乳 30g
- 生クリーム 30g
- 卵 1個
- バニラエッセンス お好みで
作り方
1.上記でご紹介した方法でさつまいもを加熱します。
2.加熱終了後、温かいうちにさつまいもを濾します。※1

3.鍋にバター、三温糖、牛乳、生クリームを入れて温めます。
4.濾したさつまいもの中に、3の液体を3〜4回に分けて加え、その度によくかき混ぜます。

5.全部入れ終わったら、別で溶いておいた卵とバニラエッセンスを加えてよく混ぜます。※2
6.オーブンを200℃に温めておきます。
7.クッキングシートを敷いたバットに流し入れます。※3
8.表面に刷毛で卵を塗り、フォークなどを使って模様を付けます。※4

9.温めたオーブンで約20~30分、こんがりと美味しそうな焼き色がつくまで焼きます。

10.焼き上がり後、粗熱を取り、冷蔵庫でしっかり冷やして切り分けたら完成。
※1 加熱前のさつまいもに包丁で切り込みを入れておくと、皮がむきやすく、濾す時も楽になります。
※2 卵は表面に塗る分として大さじ1ほど分けておきます。
※3 生地が緩めなので型に入れるのがおすすめです。
※4 模様はお好みで、卵は塗った方が断然美味しく見えます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
あ、シナモンパウダー少々入れても美味しいですよ~♪

コメント